第171章 236.The Sun Already Gone Down
破面の消えたその場で 臨が崩れ落ちる。
それを慌ててルキアが抱きとめた。
「ねえ さん?」
臨の背に触れた ルキアの手が何かに濡れる。
恐る恐る掌を見てみると ルキアの手は赤黒く濡れていた。
「な んで」
「……手負いの獣だからと 油断してしまいました」
「っまさかあの時っ」
ルキアの頭に 虚閃が放たれようとした際
ルキアを奪還したと同時に グリムジョーは臨の背へと深い一撃を与えていたのだ。
「…………すまない 少し 眠らせてくれ」
臨の瞼が ゆっくりと閉じられる。