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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第162章 213.trifle


「ーーーーおかえり グリムジョー」
真っ白な部屋 玉座に座るその人物ーーー藍染惣右介は グリムジョーを見下ろすと口元に笑みを浮かべた。
「……」
「………どうした 謝罪の言葉があるだろうグリムジョー」
「別に」
「……貴様………」
東仙が眉間に皺を寄せるも 藍染のいいんだという言葉で黙りこむ。
「私は何も怒ってなどいないよ。グリムジョーの今回の行動は 御し難い程の忠誠心の表れだと私は思っているんだ。違うかい?グリムジョー」
「………そうです」
東仙の手が グリムジョーの襟元を掴む。
「……何すんだ東仙」
「藍染様!この者の処刑の許可を!!」
「……要」
「私情だな てめえが俺を気に喰わねえだけじゃねえか。統括官様がそんなことでいいのかよ?」
「私は調和を乱す者を許すべきではないと考える それだけだ。」
その言葉に グリムジョーが目を細めた。
「組織の為か?」
「藍染様の為だ」
グリムジョーが鼻で笑う。
「大義を掲げるのがお上手なこった」
「そうだ 大義だ。貴様の行いにはそれが無い。大義無き正義は 殺戮に過ぎない。だが 大義の下の殺戮は……正義だ」
刹那 グリムジョーの腕が 宙を描いた。
一瞬遅れて 激痛が走る。
「っあああああああああ!!!!!!」
「破道の五十四 廃炎」
東仙が グリムジョーの腕に鬼道を放つ
「くそッ!!!くそッ!くそッ!!くそッ!!!てめえ………俺の腕を……!!!殺す!!!」
グリムジョーが構える。
直後 藍染の制止の声にグリムジョーの動きが止まった。
「お前がそこで要を攻撃すればーー私はお前を許す訳にはいかなくなる。」
するとグリムジョーは歯ぎしりし 舌打ちすると藍染に背を向けた。
「………ところで要 彼女とは 会えたのだろう?聞かせてくれないかい?彼女の様子をーーー」




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