第161章 212.You Don't Hear
かしゃり と乾いた音と共に 斬魄刀が地面へと落ちる
「姉さん!!」
戦闘が終わったのを見計らい ルキアは臨へと駆け寄ると 臨は気が抜けたのか彼女へともたれかかった。
「………ははっ 姉さん 敗けちゃったよ………………ルキア」
「………姉さん……姉さん 生きてれば……生きてさえいれば 勝ちではないですか」
「……………」
臨の瞼が 落ちて来る。
「……嘘」
たとえ 生きていたとしても
「私は 弱い。
誰も護ってなんかいない
敵を倒すことすら できていない
私は 敗けたんだ」
グリムジョー・ジャガージャック