第152章 199.Ugly
六つの影が月光に照らされ 細長く伸びる
その中の1人の青い髪の男 グリムジョーはゆっくりと5人へと視線を向けると 誰にも見られてねえだろうなと睨みつけた
「無論だ」
細長い仮面を付けた細長い男が口を開く
「……此処へ来る途中 複数の強い霊圧を感じた。ウルキオラの報告と一致しない」
「……ちっ!探査神経を全開にしろ!」
辺りの霊圧が 静かに上がる
「…………思ったとおりだ…メチャメチャ増えてやがる……!」
不機嫌そうにグリムジョーは目を開くと 尸魂界から援軍を呼びやがったと舌打ちした。
「……ゴタク並べてねェで最初から殺しときゃこんな面倒にゃならねェのによ……だからテメエは微温ィってんだバカが…!」
脳裏に 翡翠の目の澄まし顔が蘇る
「行くぜ」
遠慮も 区別も必要無え
少しでも霊圧の在る奴は
一匹残らず 皆殺しだ