第151章 198.The Icecold Discord
「……さあ 見せてくれウルキオラ
君が現世で見たものは感じたことの全てを」
「……はい」
ウルキオラが自身の左目を 抉り取る
そして それを握りつぶすと 辺りに白い粒子となり舞った
「どうぞ ご覧下さい。」
「ーーーー成程 それで彼を この程度では殺す価値無しと判断したと言う訳か。」
「はい 我等の妨げになるようなら殺せ との御命令でしたので それにーーー」
「微温ィな」
ウルキオラの言葉が止められる
すると右頬に仮面を付けた人物は こんな奴等 俺なら最初の一撃で殺してると告げた。
「……グリムジョー」
「理屈がどうだろうが殺せって一言が命令に入ってんなら殺した方がいいに決まってんだろうが!あ!?」
その言葉に他の破面たちも同感だと囁く
「大体ヤミー!テメーはボコボコにやられてんじゃねえか!!それで殺す価値無しとか言っても殺せませんでしたにしか聞こえねーよ!」
「……てめえ グリムジョー 今の視てなかったのかよ。俺がやられたのはあの青い目の女だ」
「わかんねえ奴だな 俺ならその二人も一撃で殺すっつッてんだよ!」
ヤミーとグリムジョーの間に 不穏な空気が流れる。
しかし ウルキオラの制止の声にヤミーは不機嫌そうに下がった
「……グリムジョー 我々にとって問題なのは 今のこいつじゃないってことはわかるか?」
「……あ?」