第146章 193.Coxquistadores4
霊圧の渦から 一護が姿を現わす
「ーーー天鎖斬月」
その姿に織姫は息を飲んだ
初めて見る 一護の卍解
双殛の丘で感じたのとは 違う
霊圧が荒々しくて
ザラザラしてて
息がつまりそうなくらい 濃くて重い
まるで 黒崎くんじゃないみたいーー
「井上」
名を呼ばれ 織姫が目を見開く
「離れてろ」
その言葉に織姫の背に悪寒が走ると 彼女は小さく返事し後ろへと退がった
「卍解だと………?おい ウルキオラこいつ……」
「ああ….まさかお前の無駄な戦いでこうも簡単に燻り出せるとはな……オレンジの髪に 黒い卍解…………間違いない そいつが標的だヤミー」
ウルキオラのその言葉にヤミーがスエルテと叫んだ
「捜す手間が省けたって訳だ!!」
ヤミーが拳を 一護へと振りかぶる
その拳を一護は剣で受け止めると ヤミーへと問いかけた
「チャドの右腕を………やったのはテメーか……?」
答えないヤミーに 一護は視線を向ける
「貰うぜ テメーの右腕」
その様子にヤミーはぼうぎょしようとした瞬間
その腕は斬り落とされた
「……な……なんだとオオオオッ!?」
その様子をウルキオラが呆れた視線を投げる
激情したヤミーが自身の刀に手をかけると ウルキオラはこんな奴相手に斬魄刀まで使うのかと眉を寄せた。
(斬魄刀!?腰に差してたアレはやっぱり斬魄刀だったのかよ!?)
ふと 以前ある人物に言われた言葉を思い出す
仮面の軍団
ヴァイザード
こいつらも
同類なのか
俺とーーー