第145章 192.Coxquistadores3
「ああ ゴミだ」
ウルキオラの無情な声が響く
するとヤミーは人差し指を立て 織姫に向かって突き刺そうとした
「三天結盾」
しかし それは跳ね返される
立ち上がる彼女にヤミーはなんだこいつと眉を寄せた。
「双天帰盾」
茶渡の腕に結界のようなものが張られ ヤミーが驚く
「何だァ!?治せんのか!?つーかそいつ生きてんのかよ!しぶてえなオイ!!」
その様子を ウルキオラは回復術かと冷静に判断した
(…………違う これは回復術じゃない。時間回帰か 空間回帰か どちらにしろ回復とは別の何か 見たことのない能力だ)
「……妙な人間だ 女…………」
なんとか
なんとか持ちこたえなくちゃ……
せめて……
織姫の脳裏に ある人物がよぎる
しかしダメだと眉根を寄せ 両手を前に出した
どうしてすぐ黒崎くんに頼ろうとするの
今黒崎くんに負担はかけられない
黒崎くんが何に悩んでるのかは判らないけど
黒崎くんに頼らずにこの人達を追い返して すこしでも安心さけてあげなくちゃ
あたしにできるのは きっとそれぐらいだから
「椿鬼!!!」
織姫の霊圧が上がる
「…….孤天斬盾」
その姿にヤミーは何か来るのかと目を見開く
「………私は………」
織姫は 覚悟する
みんな みんな守るからと
「拒絶するッ!!!」
攻撃が ヤミーへと飛ぶ
次の瞬間 それはいともたやすくその手によって砕かれた