第144章 191.Coxquistadores2
「ぶはァ〜〜〜〜!面付いてた頃に何度か来たが 相変わらず現世はつまんねえ処だなァおい!霊子がウスすぎて息しづれえしよォ!」
顎に虚の仮面を付けた大柄な男がそう不機嫌そうに隣にいる頭に仮面をつけた細身の男へとそう言うと その男は文句を垂れるなと視線を大柄な男へとその翡翠の瞳をジロリと向けた。
「へーへーすいませんすいません」
大柄な男は気のない謝罪を口にし ずんずんと先へと進んでいく
すると二人が降り立った時にできた大きなクレーターに集まり始めた野次馬に気が付き 大柄な男はさらに不機嫌そうに眉を寄せた
「………何だこいつら ジロジロ見てんじゃねーよ 吸うぞコラ」
その瞬間 その男は口元を窄め 思い切り何かを吸い始めた
近くにいた野次馬たちが 次々と崩れ落ちる
すると大柄な男は不味い不味いと舌打ちし 気分悪そうに溜息を吐いた
「当り前だ そんな薄い魂美味い訳がないだろう」
細身の男が返す
「だってコイツらヒトのこと見せもんみてーにジロジロ見やがるからよォ!」
「連中に俺達の姿は見えん お前を見ていた訳じゃない」
「わかっててもムカつくんだよ!で?結局何人殺しゃいいんだっけか!?」
その問いに 細身の男は一人だと答えると大柄な男はこんだけウジャウジャいる中から一匹かよとめんどくさそうにした。