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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第9章 8.Chase Chad Around


死神化した私は義骸を自室に置き、自宅に鍵をかけて壁から外に出る。
虚の霊圧を探ろうと意識を研ぎ澄ませるが、気配はない。
そもそも、夏梨ちゃんについていた残り香の虚の目的がわからない。
狙いはなんだ。何がしたいんだ。
ただ、この虚の臭いに私は覚えがあった。
「この霊力じゃきちんと発動できるかわかりませんが………」
辺りが光に包まれた。









「ルキア!どうだ!?足取りは掴めたか!?」
黒崎一護はそう彼女、ルキアに聞くが、残念そうな顔で首を振る彼女にうな垂れた。
「くそ……っチャドの奴虚に狙い撃ちされてんだぞ、襲われてから動いたんじゃおせーじゃねぇか!なんとか……」
直後、思い付いたように顔を上げる
「そうだ!チャドが持ってたインコ!あれについてた霊の気配をたどりゃいいんじゃねぇか!?」
「なにっ!?」
ルキアは少し考えてみる。
「いや、それはムリだ。あんな……」
「よぉしっ!!」
聞く耳を持たない一護に視線を向けた直後、辺りにキィンと何かが響く。
(馬鹿な、不可能だ!鸚哥についていた霊だと……あんな弱々しい霊など目の前にいなければ私でも気配など感じられぬ!まして奴は今あの鸚哥の中に入っていることで鸚哥の魂と重なり合って存在が不明瞭になっている、それをこれほど離れた場所から辿るなど……)
ゴウ、と音を立て、布のような何かが立ち登った。
「こ………これはっ!?」
「見つけた!」
一護が一本のそれを掴み取り、走り出す。
それについていきながら、ルキアは思った。
(今のは霊絡……視覚化された霊気…………上位の死神にしか見ることはできぬはず……)

こいつはこんな短期間でこんなにも成長しているというのか………!
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