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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第138章 181.AND THE RAIN LEFT OFF


任官状を持ち 四番隊の救護詰所 3階の自身の直属の上司となる人物の休む部屋へと向かう。
といっても まあ駐在任務に就く前は臨にとって白哉は既に自身の直属の上司であったのだ。それに最早師弟関係とも言える二人の間柄から 任官の挨拶など本当は不要なのだが 一応報告にと部屋の前で足を止めると 誰かが白哉に話しかけるのが聞こえた。
霊圧から感じるに 同隊副官…臨にとっては弟のようなものであり 今度からは同僚になる 阿散井恋次のものだと臨は廊下の壁にもたれ掛かる。

白哉とて 恋次を嫌っているわけではない
嫌っているのなら 自分の副官になど任命しないだろう
臨は二人の仲が解けていくのを肌に感じ 聞き耳をたてるつもりはなかったのだが その言葉を耳に感じていた。


「………何故生きているのだと…思っているのだろうな……」
白哉の声が部屋に響く
「まさか あんたが死んじまったら 俺は誰目指して強くなりゃいいんスか」
その言葉に 白哉は黙り込む
そして恋次は再び言葉を紡ごうと口を開いた瞬間
窓からあるものが飛び込んできた

「恋次ィ!!!」

「うるせえよ!!」

オレンジ色の頭の死神
黒崎一護に恋次は頭突きを喰らわせ 窓の桟にもたれ掛かる一護へと恨み言を呟く
「何の用だテメー……今 俺ちょっといいこと言うとこだったんだぞコラ……」
その気迫に思わず一護が謝罪を口にする。そして要件を告げた。
「ルキア………どこ行ったか知らねえか?」
「あ?」
一護の言葉に臨が部屋へと顔を出す
「ルキアなら 今朝ここを出ましたよ。今日は大事をとって非番になっているので、恐らくどこかへ出かけたんでしょう。」
「臨さん!いつからそこに…」
「黒崎く〜〜ん……3階の窓なんて登っちゃ危ないよ……」
織姫がひょっこりと 窓から顔を出す。
それを見て一護はオマエこそどうやって登ってきたんだと目を大きく見開いた。
「悪り!臨!恋次!白哉!俺ら行くわ!」
「おじゃましました臨ちゃん恋次くん白哉さん!」
二人が窓から飛び降り ふと白哉が何かを考え込む
「?どうしたんスか隊長?」
恋次が訊くと、白哉は少し間を置き 口を開いた
「……いや…あの男……よもやこのまま私のことを呼び捨てで通すつもりではあるまいな……」
「…………」
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