第137章 180.Something in The Aftermeth
藍染の反乱から 三日
混迷を極めた尸魂界も 徐々に日常を取り戻し始めていた。
「抜けた隊の隊長に?」
臨がもともと大きな瑠璃色の目をさらに大きく見開き、そう口にすると浮竹は笑顔でああと応えた。
「ほら、元々臨は六番隊の副隊長だったし、形は散々だったけど なんであれ、尸魂界に戻ってきたんだ。相応の能力がある奴は相応の地位にってね。」
その言葉に臨は 何言ってんだこの人とばかりにキョトンとする。
そして彼女は冷静に告げた。
「私にはできません。」
「………………そう か…」
元々色よい返事など期待していなかったのであろう彼は 半ば呆れたかのように苦笑いするとならばと告げた
「白哉が臨をもう一度副隊長として任命するか考えているらしい。」
「………白哉…いえ、朽木隊長が?阿散井副隊長がいるのに?」
「うちみたいに三席を二人置いている隊があるんだ、副官が二人いても まあ構わないだろう」
「そんなもんですかねえ」
「そんなもんだ」
浮竹と臨がお茶をすする。
「臨にはそれだけの能力があるってことだ。別に 卍解だってないわけじゃないだろう?」
「…………どうですかね 意外にできないのかもしれませんよ」
お茶を濁してみるものの、浮竹にはそういうことにしといてやるよと笑われた。
「………臨は朽木に甘いからなあ、けど 朽木だっていつまでも子供じゃないんだ。そのうち結婚して子供もできて いずれ臨の元から離れるんだぞ。」
臨がお茶を噎せる
目に見えて動揺するその姿に 浮竹はクスクス笑うともう一つ進言した
「臨も そろそろ結婚したらどうだ?」
「なっ!?」