第136章 179.Confession in the Twilight
………か……かまぼこっ!?
四番隊宿舎
虎徹勇音はそう叫び飛び起きると、よかった夢だとため息をはいた。
「ど、どうしよう……もう怖くて寝られないよ…………清音のとこに行こうかな……こんな遅くによその隊舎にくるなってまた怒られちゃうかな……」
室内をぐるぐると周り、ふうとため息を吐く。
ちょっと外で涼んでこようと外へ出てみると、そこにいる人物達に 彼女は驚いた。
「卯ノ花隊長と………臨さん」
卯ノ花がゆるりと口元に笑みを浮かべ、その口元に人指し指を立てる。
「……また怖い夢でも見ましたか?勇音」
小声で告げるその声に、少し恥ずかしそうに頷く。
「お……お帰りなさいませ……卯ノ花隊長」
勇音はそう告げると、二人の近くにより臨の顔を覗き込んだ。
「一緒に呑むつもりでしたのに……相当疲れていらっしゃったみたいで」
その側には 徳利と二つの猪口が置かれている。
仕事している時からは想像つかないような無防備な寝姿に、卯ノ花はそっと臨の解けた髪を撫でた。
「朽木隊長の処置も 結局臨さんは最後まで離れずに私を手伝ってくれていました。」
「あ……その、朽木隊長は?」
「……ええ、もう大丈夫でしょう。それと、臨さんが勇音に謝りたいと言っていましたよ。」
双殛の丘でのことを 思い出す。
「……臨先生も、必死だったんですね……」
「ええ………大変な 一日でしたね……」
「……はい…」
「落ち着いたら 今日はゆっくりお休みなさい……」
「………はい」