第130章 173.end of hypnosis5
剣が藍染へと目掛け真っ直ぐに伸びる
「始解か、その傷みきった体では始解ぎ精々だろうが……わかっている筈だよ。」
藍染の剣が 恋次の剣を弾きその動きを乱す。
「始解じゃ 時間稼ぎにもならないってことぐらいはね。」
剣を振るう恋次
「わかんねえさ!!!」
「困った子だね。」
素手でその剣の先を掴み、止める。
それに恋次は信じられないと目を大きく見開くと、藍染はやはり君が一番厄介だよとその剣をバラバラに斬り落とした。
「確信だ」
恋次の背から 血が吹き出す
「巨大虚が魂送実習の時君達を襲い、僕が三人に初めて会った時 僕は君達が使えると確信した。だから君達が護廷十三隊に入った時、すぐに三人共五番隊に入隊させた。そして より役に立ちそうな二人を僕とギンの部下にした。一番厄介そうな君は 早々に他隊に飛ばした。
どうやら、僕の勘は正しかったらしい。
最後だ 朽木ルキアを置いて退がりたまえ。」
その言葉にルキアは恋次を助けようと彼の腕から飛び出そうとする。
しかし恋次はその腕にさらに力を入れ、強くルキアを抱きしめると断ると再び口にした。
「黙ってろって言った筈だぜ……ルキア。」
絶対に
「臨に……死んでも放すなって言われてんだ、誰が放すかよ………!」
「そうか 残念だ。」
振り下ろされた剣 その刹那
一護が 藍染の剣を止めた
「どうしたよ しゃがみ込んで
ずいぶんルキア重そうじゃねえか
手伝いに来てやったぜ 恋次!」