第127章 170.end of hypnosis2
「騙したつもりはないさ ただ 君達が誰一人理解していなかっただけだ。僕の 本当の姿をね」
藍染が口元に笑みを浮かべる
「……理解して…なかっただと……てめえだって知ってる筈だ……雛森はてめえに憧れてた………てめえの役に立ちたいと それこそ死にもの狂いで努力して やっとの思いで副隊長になったんだ……」
「知っているさ 自分に憧れを抱く人間ほど御し易いものは無い。だから僕が彼女を僕の部下にと推したんだ。」
「な……」
「良い機会だ 一つ憶えておくといい日番谷くん
憧れは 理解から最も遠い感情だよ」
日番谷が剣を抜き あたりの温度が急激に下がっていく
「ーーーー卍解
大紅蓮氷輪丸!!」
冷たい霊圧が辺りを包み 絶対零度のその姿を現わすと日番谷は怒りを瞳に宿し 藍染を真っ直ぐと睨みつけた
「ーーー藍染 俺はてめえを……殺す」
「……あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」
刹那
血飛沫があがったのは 日番谷の方だった
「………嘘……だろ………」