第125章 -12.5.寒月に咲く
「誕生日?あーーーー」
松本は少し考え、片手に持っていた煎餅を口にくわえるとありがとと告げ 両手を差し出した。
「ちがいます!乱菊さんは9月でしょ!こないだお祝いあげたじゃないですか!日番谷くんのですよ!」
雛森のその言葉に疑問を持つ
「隊長の?」
「そうですよ!もしかして 何も用意してないんですか!?」
「誕生日……ねえ……」
松本はにやりと笑い 伝令神機を開いた
隊首室に戻ってきた日番谷が、訝しげに机に置かれたメモを手に取る
今晩 九時に
隊舎西修練場の屋根の上に
来て下さい♡
その横にはリップマークがつけられ、そのメモの主が松本だということが一目でわかる
そしてその横にあった大量の書類を見て 大きくため息を吐いた