第105章 143.Blazing Souls
足許より立ち昇る 千本の刃
その千本の刃が
散ることによって
生まれる無数の刃は
最早その数を知ることさえかなわぬ
軌道を読むことはできぬ
躱すことなど
なお できぬ
風を見送るが如く
全ては
唯立ち尽くし
塵に帰すのみ
「誇るがいい その刃をその身に受けてなお 人の形を保っていることを」
倒れた恋次の腕がピクリと動く。
それにまだ息があったかと白哉は言うと、動く恋次に命を縮めるぞと告げた。
「………まだだ………………」
恋次の卍解が唯の剣へと戻る
「まだ俺は………戦えるぜ…………!!」
剣を握りしめ、白哉へと駆ける
「……聞こえなかったのか?
動くなと 言ったのだ」
その直後 白い刃が恋次の腕を貫く。
それに悲鳴をあげ蹲ると、白哉は恋次へと近づいた
「褒めてやろう 私の卍解を受けて、まだ息があるというところ迄はな。だが、次に動けば容赦せぬ。貴様の五体 私の刃で悉く塵にしてくれる。」