第103章 140.Bite at the Moon
「何処へ行く 恋次」
その言葉一つ一つが、恋次へと無数の重圧へとなり降り注ぐ
それに唾を飲み込み、覚悟すると恋次は口を開いた
「……ルキアを…助けに行きます」
「ならぬ」
簡潔なその言葉
しかし恋次はひかない
「行きます」
しかし白哉の顔色はかわらない
「………どうあっても 通してはもらえませんか」
「二度は言わぬ」
その瞬間、白哉の姿が消えた。
(来る!!!)
背後へと現れるその感覚
それを捕らえ恋次は剣を弾き返した。
白哉の表情が驚愕に歪む
その表情に恋次は満足し、口を開いた
「……"閃花"………回転をかけた特殊な瞬歩で相手の背後を取り、刺突で鎖結と魄睡を破壊する………臨さんの抜刀術の一つで、あんたの得意技だ。何度も見た、頭では、理屈ではあんたの動きを摑んでた。………ようやく体がついてこれる所まで来たらしい。朽木隊長、もうその剣で俺は殺せねえ!」
「………随分と饒舌だな……何をそんなに舞い上がる?」
白哉の霊圧が跳ね上がる。
「その程度で 私の剣を凌いだつもりか」
掲げられる剣
そして、白哉は唱えた。
「散れ 千本桜」
その直後、白哉の目の前には恋次の蛇尾丸が現れ始解を止めた。
驚愕
「……言ったろ もう その剣じゃ俺は殺せねえ………………副隊長になってからじゃねえんだ 護廷十三隊に入る そのずっと以前から 俺が超えたいと願い続けたのは 朽木隊長…….あんた一人だけなんだ」
「………名前を呼ばずに斬魄刀の解放を……………まさか貴様ーーー」
「…………超えさせてもらうぜ 朽木隊長」
剣が恋次の元へ戻り、その霊圧が跳ね上がる
「 卍 解 」