第103章 140.Bite at the Moon
「お………お止めください副会長殿……!剣をお退きくださ……」
一般隊士の体が舞う。
その人物に倒れながらも視線を向けた少年は、ぽつりと呟いた
「…………恋次さん……どうしてこんな………」
走る 疾る
もう少しーーー
もう少しだーーーー
もう少しでテメーを……助け出してやれる!
恋次は疾る
双殛への道を
絶対に助け出すと
「………ルキア……!」
その直後
よく見知った強大な霊圧が辺りを包み込んだ。
思わず足を止め、その方へと視線を動かす。
遥か高みから見下ろすその目
「…………朽木……隊長ーーー……」