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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第98章 131.The True Will


雛森くん

きみが この手紙を読んでいるのなら
僕は きっと
帰ることができなかったのだろうね

きみには色々と心配をかけたね
そのことは
どんなに労いの言葉を重ねても
足りることはないと思っているよ

今まで 僕はきみに
僕の感じる不安について
語ったことはなかった

だけど それは
きみを巻き込みたくなかったからだということを
わかってほしい

そして どうか
許してほしい

ここまできて
きみを巻き込んでしまう僕のことを

僕は恐らく すでに
生きてはいないだろう

だから

僕の最も信頼する
きみのために

僕の暴いた
真実のすべてを
ここに記す

なぜ朽木ルキアは
処刑されなければならないのか

なぜ その期日は
早まり続けるのか

それを調べるうち
僕は ひとつの事実に
辿り着いた

この処刑の真の目的は
朽木ルキアを
殺すことではない

この処刑は それ自体が
あるものを奪うために
仕組まれたものだったのだ

そのあるものとは

双殛だ

処刑の時のみ
その封印を解かれる双殛は

矛の方には
斬魄刀百万本に値する破壊能力が
磔架の方には
同等の斬魄刀を防ぎ切る防御能力が
それぞれ備わっているとされ

更には処刑により
死神の体をはりつけ・貫くことによって
その力は瞬間的に その
数十倍にまで膨れ上がると
言われている

この処刑を
仕組んだ
何者かは

その力を使い
瀞霊廷のみならず
尸魂界そのものを破滅させようと
企んでいるのだ

その忌まわしき者の名は


日番谷冬獅郎







今夜 僕は
東大聖壁の前に
彼を呼び出しておいた

彼の企みを
何としても
阻まねばならない

彼が退かぬなら
刃も交える覚悟だ

だけど もし
僕が死んだなら
雛森くん

どうか 僕の意志を継ぎ
彼を討ってはくれないか

それが 僕の 最後の願いだ

五番隊隊長としてではなく
一人の男として

君に 願う



藍染惣右介
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