第97章 -17.逸れ行く星々の為の前奏曲
月が沈み、太陽が昇る。
「………すごかったね」
吉良はそう言うと、恋次がそりゃ隊長だからなと言った。
「………あたし達、あんなふうになれるかな」
「ハッ、なれるわけねーだろ!バケモンだぜ隊長副隊長なんてのは」
「もー、阿散井くん!」
すると吉良は、覚悟したかのようにまっすぐ前を見つめ、決意した。
「………なるよ、僕は。………なってみせる!」
その言葉に、雛森は頷く。
「オラ!一年坊!!あとお前らだけだぞ!さっさとついて来い!置いてくぞ!!」
そうだ
だから 僕達は 歩みを止めはしない
その道が いずれ別たれるとしても
俺達は 歩みを止めはしない
その道が
いずれ 鎖されるとしても