第95章 129.Suspicion
一護の持っていた51本目の剣が折られ、後ろへと下がる。
臨と夜一はそれを高いところから眺め、様子を見守っていると、臨が口を開いた。
「…….剣を折られても体勢を崩さなくなりましたね。」
一護が次の剣へと手をかけ、斬月へと向かう。
交差する剣。そして斬月の剣速を生かしそれを躱すと、体勢をそのままに斬月へと剣を振りかぶった。
上がる砂埃と跳ぶ斬月。
それにしまったと上へ視線へ向けると、斬月の刃は容赦なく一護の剣を砕いた。
崩れ落ちる剣に視線をとられ、体が吹き飛ぶ。
「…….敵から眼を離すな。…….52本目だ。」
「くそ……もうちょいだったのによ……」
恐るべき速さで、恐るべきレベルで成長する一護に夜一が驚く。
そして臨はゆっくりと眼を細めるた。
雛森が手紙を握りしめ、月明かりの下をかける。
手紙に書かれていたその人物
信じられなかった
信じたくなかった
けれど
「本当なんですね、藍染隊長………藍染隊長を殺したのは…………………本当にあの人なんですねーーーーー……」