第90章 118.The Supernal Tag
六番隊隊舎牢
ベッドに寝かされ、腕に錠のかけられた阿散井恋次の枕元に何かが現れた。
薄眼を開け、恋次それを確認しその名前を呼ぶ
「…………蛇尾丸」
「……まだ寝ておるのか」
「情けねえなァオイ!」
蛇尾丸と呼ばれた猿と蛇が恋次を見て呆れる。
その様子に恋次は久し振りに出て来たと思ったらそれかよと苦笑いした。
「………儂はもう、回復したぞ。」
猿がそう言って刀へと視線を向ける
「もういつでも戦える、次は貴様の番だ」
「いつまでも寝てねえでとっとと回復しちまえよ!
そしてあの 斬月って野郎と戦わせろ!」
「次こそは儂が」
「俺が勝つ!」
その言葉に恋次は一瞥すると、バカ野郎と呟いた。
「俺の敵はもうあいつじゃねえよ」
その言葉に蛇も猿も黙る。
そして問いかけた
「ならば 貴様の敵とは誰だ」
「貴様は これから 誰と戦う?」