第85章 101.Split Under The Red Stalk
雛森の絶叫が辺りに響き渡る。
「藍染隊長 藍染隊長っ いやだ………いやです 藍染隊長!藍染隊長っ!!!!」
「何や、朝っぱらから騒々しいことやなァ」
その声に雛森は一瞬冷静になり振り向くと、その人物は軽薄な笑みを浮かべこちらを見つめていた。
それと同時に、昨日日番谷により言われた言葉を思い出す。
ーーーー気をつけな
三番隊には 気をつけな
特にーーーー
「藍染の奴が一人で出歩く時にはな。」
「お前か!!!!」
雛森が地面を飛び、自身の斬魄刀を抜く。
市丸ギンに襲いかかったその瞬間、目の前に吉良が現れ彼女は悲鳴のような叫び声をあげた。
「吉良くん!!どうして……」
「僕は三番隊副隊長だ!どんな理由があろうと隊長に剣を向けることは僕が許さない!」
その言葉にどいてよと雛森が懇願する。
「どいてよ……どいて…」
「だめだ!」
「どけって言うのがわからないの!!」
「だめだと言うのがわからないのか!!」
瞬間雛森の斬魄刀が変形する
「弾け!!飛梅!!!!」
それと共に強烈な爆発が辺りを包んだ。
間一髪でそれを避け吉良も戦闘態勢をとる。
「こんな処で斬魄刀をーーーー浅薄!!自分が何をしているか判っているのか!!公事と私事を混同するな!雛森副隊長!!」
しかし雛森は再び攻撃を吉良へと仕掛ける。
それを避け、吉良はしかたないと呟くと
その斬魄刀を構えた。
「僕は君を敵として処理する!
面を上げろ 侘助」