第84章 100.それは岩壁の花に似て
戦時特令! 戦時特令!
一、副隊長を含む上位席官の廷内での常時帯刀を許可する
一、またその戦時全面解放を許可する
以上が一番隊隊長・護廷十三隊総隊長山本元柳斎重國様よりのお達しである!!
その声を聞いて、雛森桃は俯き小さく呟いた。
「戦時特令……帯刀許可…………なんで…こんなことになっちゃうの…………………斬魄刀なんて持たせてくれなくていいのに……平和ならそれで……」
日番谷が言っていた先程の言葉を思い出す。
「…………臨先生……あたし………戦いなんてしたくないです…….!」