第80章 96.BLOODRED CONFLICT
耐え忍ぶ一護に、恋次の息があがる。
「……しぶとい野郎だ…そんなにルキアを助けてえか……」
「…バカ野郎……助けてえんじゃねえよ、"助ける"んだ!!」
すると恋次は怒り、更にその攻撃を強めた。
「ふざけんな!!てめえがルキアの霊力を奪いやがったからルキアの罪は重くなったんだ!!わかってんのか!?てめえの所為でルキアは殺されるんだよ!!そのてめえが、どのツラ下げてルキアを助けるなんてぬかしやがふ!?ふざけんじゃねえ!!!!」
次々と攻撃が繰り出される。しかし一護はそれに耐え、応えた。
「だから俺が助けるんじゃねえかよ!!!!」
恋次の剣が弾かれる。それにいったん剣を柄へと戻すと、もう一度伸ばした。
(ーーーやっと見えたぜ……最大三回だ…!)
一護の言葉に臨の言葉が思い出される。
およそ、攻撃と呼ばれるものは殆ど全て、強ければ強いほどその回数には制限がかかるものです。
拳銃は6発、ミサイルは一発ずつしか撃てないように、可能な連続攻撃の回数は必ず決まってるんですよ。
(通常の蛇尾丸を伸ばして一回、伸ばしたままの状態で更に二回。計三回)
蛇尾丸が一護の目の前に迫る
(一)
続けてそれが歪み一護の側頭部を狙う
(二)
そしてもう一度それが振られる
(三!!)
「ちっ」
恋次が剣を元に戻す。
それと同時に一護は懐へと飛び込んだ。
「終わりだ恋次!!!!!」
振りかぶる剣。
次の瞬間、恋次はそれを軽々と躱した。
「言ったろ、てめーは万に一つも俺には勝てねえ。」
一護の体から鮮血が飛び出した。