第71章 83.COME WITH ME
繰り返します!
緊急警報!緊急警報!
瀞霊廷内に侵入者有り!!
副隊長たちも騒がしくなる。
動揺が走る瀞霊廷内、更木剣八は外へと飛び出した。
「おいっ!?待て剣八まだ…….」
制止の声も聞かずに更木は走る。
先へ進む彼の背にその副官、草鹿やちるは背に飛び乗ると嬉しそうに声をあげた。
「敵?斬るの?」
「おう!旅禍だ!理由は知らねえが市丸と斬り合って生き延びやがった奴だ!………斬ってみてえっ……………!!!」
更木のいなくなった隊首室で元柳斎がため息を吐く。
「……致し方ないの………隊首会はひとまず解散じゃ!市丸の処置については追って通達する。各隊即時廷内守護配置についてくれい!」
隊長たちが一斉に歩き出す。
市丸の横を通り過ぎる瞬間、藍染は意味深げに声をかけた。
「随分と……都合よく警鐘が鳴るものだな。」
「……ようわかりませんな、言わはってる意味が。」
「……それで通ると思ってるのか?
僕をあまり甘くみないことだ。」