第70章 82.Conflictable Composition
時計が0時を回る夜中、突如辺りに震動が響いた。
「な……何だこの霊圧!?」
石田がそう声をあげると、織姫は黒崎くんだと走り出した。
他の人物たちも練武場へと駆ける。
空鶴が現れると何があったと練武場の扉を開いた。
そこには巨大な霊子隔壁が出来上がり、臨の声があがった。
「さっさと霊力を固めろ一護!!」
その声にハッとし、一護の周りに隔壁が縮小する。その様子にみんなは出来たと歓声をあげ喜んだ。
「や、やったね黒崎くん!!」
織姫が声をかけると一護も嬉しそうに答える。
すると霊子隔壁が一瞬乱れた。
「ば、バカ野郎!!急に集中を解くんじゃねぇっ!!!」
空鶴が叫んだ。
「………え?」
一護の隔壁にヒビが入る。
直後 閃光が練武場を包んだ。
「ハナシを聞ーてなかったのかてめえは!?」
空鶴が一護を踏みつける。
若干ボロボロになった臨と無傷の一護が煙から現れると一同は安心したものの、案の定空鶴に一護はシメられていた。
「女に守ってもらって恥ずかしくねーのかよてめえはよ、言ったろが"集中乱したらドカンだ"って!あァ!?言ってかなったかおれ!?」
「ハイ………たしかにおっしゃってましたお姉様……………」
「じゃあ何か?ワザとやってんのか?」
グリグリと頭を踏みつける空鶴に臨がまあまあと笑う。
その様子に織姫は少し安心したかのように笑った。