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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第69章 81.Twelve Tone Rendezvous


「じゃあ、あたし先行ってるね!ほら石田くんも茶渡くんも早く!」
練武場を後にする三人。残される岩鷲、一護、臨の三人。
「臨も行っていいんだぜ。」
そう言うと臨は少し呆れた顔をして笑った。
「キミができたら行きますよ。だから早く習得してください。」
「…………っくそ」
再び霊圧を込めようと霊珠核を構える。
それを見て、岩鷲は一護に声をかけた。
「………そんなに大事か?その"今から助けに行く死神"って奴のことが」
「別に」
その答えに岩鷲が驚いた。
「じゃあカネだ!助けたら金もらうって契約なんだろ!」
「俺らの世界とじゃ通貨が違うだろボケ」
「じゃあ何だってそんな必死なんだよ!?ワケわかんねぇ……」

「借りだよ」

そう言うと岩鷲は驚き押し黙った。
「俺はあいつと、ここにいる臨に命を救われた。その借りをまだ返してねえ。あいつは会ったばかりの俺と、俺の家族を守るために自分の能力を俺にくれた。そのせいであいつは捕まって今処刑されようとしてる。そいつを見殺しにするようなつまんねえ男にはなりたくねえんだよ、俺は!」







岩鷲が出て行った練武場で必死に霊珠核に霊力を込めようとする一護に臨が少し何か考え込み、声をかけた。
「一護くん、目を閉じてください。」
臨の手が霊珠核に触れていた一護の手に触れた。
「私が今からこの状態で霊珠核に霊力を込めます。その感覚を覚えてください。」
「お、おう。」
一瞬一護がその近さに狼狽える。そして目を閉じると、ゆっくりと臨の声が耳に入ってきた。
「心の中に、円を描いてみて………できるだけ暗くてできるだけ重そうな色がいい……………そしたら、その中心めがけて体ごと飛び込む自分をイメージするのです。」
すると突如、それは二人を包み込んだ。
「す…………げえ。」
目を開き、辺りを確認する。
すると臨は手を離し、保たれたままのその状態に一護はさらに驚いた。
「できるじゃないですか。なら、もう一度、今度は一護くん一人で。」
「…………心の中に 円を描く。」












一番隊隊首室
並ぶ十一人の隊長達を前に、市丸ギンは飄々とした笑みを浮かべていた。
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