第68章 80.The Shooting Star Project
「おれが死神どもの手助けすること、兄貴はどう思ってんのかな。」
猪口に注がれた酒に、空鶴が口をつける。
みんなが砲弾をつくる練習をしている中、臨と空鶴は酒を交わしていた。
臨は何も言わずに猪口へと口をつける。
「兄貴はあんたを尊敬してたよ。おれも………先生のことは尊敬してる。けど兄貴を殺したのは確かに、あんたが育てた死神だ。」
あんたはどう思う、兄貴がどう思ってんのか。
そう言うと臨は静かに目を伏せ、言葉を呟いた。
「他人の気持ちは、私にはわかりませんよ。」
その言葉にホッとしたように空鶴は目を細めると、そうだよなと酒を飲み干した。