第66章 78.meeT iT aT basemenT
「9時だーーーー!!!」
その声に岩鷲が慌てる。
「何ィ!?9時!?」
指笛が鳴る。
「カモォンボニーちゃん!!」
その声に反応し、イノシシが岩鷲に突進していくのを見て一護は呆然とした。
「な…………」
「フ……いつも通りやるなボニーちゃん…だが今日は時間がねェ………急いで俺を乗せてくれ!」
ボニーと呼ばれたそのイノシシに跨り、岩鷲が背を向ける。
「ま、まてこらぁ!!逃げんのか!!」
「だれが逃げるかこのタンポポ!!!テメーとの決着はまた今度つけてやらァ!!それまでここでおとなしく待ってやがれ!!綿毛みてーにフワフワ飛んで逃げんじゃねーぞ!!」
その声に一護が怒りを覚え、何か言い返そうとするがその背が勢いよく過ぎ去っていく。
不完全燃焼な一護を横目に、臨は何か考え込むように顎に手を当てた。