第4章 3.Headhittin'
織姫の住むアパートにたどり着くと、臨は荷物を渡して携帯電話型の伝令神機を開いた。
「臨ちゃん!今日うちでご飯食べていってよ!」
「ありがとう、でもごめんなさい、急に用事が出来てしまいまして……もう帰らないと。」
「……そっかぁ、残念。」
それじゃあ、また明日と言い合うと、臨はアパートを後にした。
(昨日の織姫ちゃんの事故は……なんだったんだろう、地面から伸びたあの腕は虚のモノだったし、でも……)
考えても仕方ないか、とため息を吐くと臨は自身の自宅へと向かった。