第58章 70.Where Hollows Fear To Tread
「夜一さん!」
「言ったじゃろう、心と魂は繋がっておる。大切なのは心の在り様、前に進もうとする意志じゃ。」
案内役は自分と、臨が務めると臨と視線を合わせ、頷く。
「迷わず、恐れず、立ち止まらず、振り返らず、遺してゆくものたちに想いを馳せず……ただ前に進むのみ。それができる奴だけついて来い。」
すると一護は何寝ぼけたこと言ってんだよと鼻で笑った。
「ここに集まってきた時点で、全員心は決まってんだよ!」
すると臨は全員に向かって、言葉を告げた。
「わかっているのですね、負ければ此処へは二度と戻ることができない。」
「勝ちゃいいだけの話だろ!」
一護のその言葉に、臨はゆるりと頷いた。
同時に門の霊圧が高まる。
「用意はいいっスか?開くと同時に駆け込んでくださいね。」
4人が頷く。
地面に貼り付けられたコンは俺も行くと喚くが、一護に声をかけられ、言葉を止めた。
「………家の連中のこと、よろしく頼むな。」
同時に浦原がいきますと門を開く。
眩い閃光、全員が飛び込むと、その先に光が差し込むのに気づいた。
「………ここが………」
「呆けるな!走れ!!拘流の壁が追ってくるぞ!!」
夜一のその声に走り出す。
皆を見届けた浦原は、そっと門に手を触れると拒絶されるように何かに跳ね返された。
その手を見て、ぐっと握りしめる。
「ーーーーー任せましたよ………黒崎サン。」