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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第52章 65.Collisions


六番隊舎の廊下を、白哉が静々と歩く。
「随分冷静やったなあ、六番隊長さん。ご立派ご立派!」
その声に白哉は振り向くと、その男達はニヤニヤと笑いながら手すりに座っていた。
「自分の妹が死ぬってのにあの冷徹さ、サッスが六番隊長さん、死神の鑑!」
「バカ言えや、死神で死ぬだの何だのにビビってんのはテメーと九番隊長ぐれえのモンだ。」


「えーーそうかァ?」
その二人に白哉は眉を寄せると、口を開いた。
「……….隊長格が二人も揃って副官も連れず…….私に何の用だ?」

三番隊隊長 市丸ギン
十一番隊隊長 更木剣八

「いややなあ、妹さんが処刑されるってンで六番隊長さんがヘコんでへんか心配しててんやんか。」
「兄等には関係の無い事だ。」
「ヘコむ訳ゃ無えよな、名門にゃ罪人の血は邪魔なんだからよ。」
そう言った剣八に、白哉は貴族の機微が平民に理解できるとはなと視線を向ける。
「そうでもねえよ、俺ぁ昔っから気が利く方なんだ、どうだ?気が利くついでにさっきの罪人、処刑より先に俺が首を落としてやろうか!?」
「ほう、知らなかったな。兄程度の腕でも人の首は落とせるのか。」
「試してやろうか?」
「試させて欲しいのか?」
一触即発

すると、剣八の姿が消えた。

それと同時に向こうの屋根の方にぐるぐる巻きにされた剣八と、市丸の姿が見える。
「オイコラ市丸!!放せこらてめえ!!」
「カンニンしてや、六番隊長さん!」
「あいつを斬らせろ!!斬らせろっ!!」
「少なくともボクはあんたのコト怒らす気は無かってん!………ほんなら、妹さんと臨さんによろしゅう。」
二人の姿が消える。
それに白哉は一瞬何か考えたかのように立ち止まると、すぐにその場を後にした。

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