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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第50章 62.Lesson 2-2


ゆっくりと目を開く臨。
それに心配したかのように覗きこむ雨に、臨はほんのりと笑い、痛む脚に顔を歪めた。
「………終わりましたよ。」
雨のその言葉にありがとうと一言呟き体を起こす。
あまりの痛みに気絶してしまったのかと患部へと視線を向ける。
巻かれた白い包帯。下に敷かれた白いタオルは茶色いシミがついていて、自分がどれくらい意識をなくしていたのかを物語る。
「一護くんは?」
そう呟く聴くと雨は大きな穴を指差し、まだと呟いた。
立ち上がって見るも、少し痛いくらいで我慢できない程の痛みではない。穴に近づきのぞいてみると一護が垂直な壁を3メートルほど登っているのが見えた。
それにジン太が無茶苦茶だと呟く。
雨もそれに続いてバカと呟くと、ジン太は一護に声をかけた。
「おーーーい、ハラ減らねーかー?」
その声に一護が減ってねーよと怒る。
「てか俺今魂魄だぞ!ハラなんか減るかっ!!」
「そりゃよかった。」
ニヤリと笑うジン太。
「いーこと教えといてやるよ!魂魄の状態でハラが減ったらそいつは危険信号だぜ!虚になる一歩手前って信号さ。」
すると一護は驚き、声を詰まらせた。
「まーノドがかわくぐらいならまだ平気だぜ、そしたらオレのツバでも飲めや」
そう言ってツバというか痰のようなモノを穴に垂らす。ウルルにもやれと言い、二人で垂らし始めると一護は怒った。
「臨さん、まだ痛みますか?」
「え?」
浦原に唐突そう聞かれ、臨はキョトンとする。
「ふ・と・も・もっスよ」
「………ああ、少しだけ………その、ありがとうございます。」
「いいっすよぉ、まあ、高くつきますけどね」
その言葉に臨が苦笑いした。
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