第46章 58.blank
浦原商店
たどり着いた一護と臨を見て、浦原はいらっしゃいと声をかけた。
「どうです、傷の具合は?」
すると一護は前ボタンをぶちぶちとあけ、浦原に見せつける。
「全快っ!」
その言葉に浦原は満足そうに扇子を畳む。
「親御サンには断ってきましたか?」
「あァ、友達ん家に泊まるって言ってきた。」
「臨さんは?」
「私は一人暮らしですよ。」
その言葉に一護が疑問を持つ。
「そういや、何処に住んでんだ?」
「………まあ、そこはノーコメントで。」
ふいと目を逸らすと、浦原は遮るように言葉を続けた
「さ、そんじゃ始めましょかね。」
そう言って先を進んでいく浦原に向かい、何を思ったか一護は声をあげた。
「よろしくお願いします!!!」
辺りに声が響く
浦原はそれに何かあったんスかと問いかけるも、一護は別に何もと答えた。
夏休みが 始まる。