第35章 47.Back to Back〜Tearing Sky
「けど、今はそんなこと言ってるトキじゃねえ、なにしろ敵の数が多い、臨も今どこにいっかわかんねーけど、あいつだって戦ってるはずだ。やらなきゃやられる、だから仕方ねぇ!てめーと組みたくもねぇ手を組む!てめー殴んのはそのあとだ!………てめーはどうだ?」
直後、彼の頬を光が掠った。
目の前には不敵に笑う石田の顔。
背後をバラバラと崩れ落ちる虚。
「やれやれ、君もいいかげん話が長いね、でもよくわかったよ、要するにお互いここで生き残らなけりゃ殴る相手がいなくなるってことだ!!」
「…………上等!!てめーは絶対後で泣かす!!」
「どうぞ!君が生き残れたならね!!」
二人が虚に己の武器を向ける、しかし石田はあることに気が付き、一護を制止した。
「待て黒崎、虚共の様子がおかしい、みんなが天を仰いで……まるで何かに祈っているような」
直後、天のヒビが一際大きく音を立て一気に広がり始めた。
ヒビから現れる巨大な仮面
それに一護が何だよと悲痛な声をあげる。
「デカいなんてもんじゃねぇぞ!あれも虚か!?」
「ぼ、僕が知るわけないだろう!どうするんだ!?周りの虚を相手にしながらあんなのと戦えるのか!?」
「うるせえな!とにかくやるしかねえだろ!!」
やんややんやと大声をあげながら揉める二人。
それと同時に爆煙が爆音と共に辺りを包み込む。それに気を取られ二人が同じ方向へと顔を向けると、髪を二つに結んだ少女がこんにちはと頭を下げた。
「黒崎サーン!助けに来てあげましたよーーン♪」
「てめえは、臨とルキアの知り合いのゲタ帽子!?」