第353章 682.THE TWO SIDED WORLD END
黒腔の中を 恋次と一護が走る。
それに一護は体勢を崩すと その身を霊子の道へと打ち付けた。
「大丈夫か一護!」
「……ああ……悪い……大丈夫だ……………」
「オラ!立て!」
恋次が一護を支える。
「…………恋次…よかったのか…………?」
「あ?何がだよ」
ルキアの 泣き叫ぶ顔が思い出される。
「臨だよ……お前にとっても臨は家族みてえなもんだろ……井上の所に残ってよかったんだぞ………」
その言葉に 恋次は一護へと頭突きした。
続けてその頬を殴る。
今度はその顔面に拳を入れようとするものの、それは防がれた。
「まてコラ 何発殴る気だ!!」
「………今 ここにてめえしか居ねえから言うぜ」
恋次が告げる。
「ーーーずっとだ。
…もうずっと、何十年も 俺も ルキアも 臨さんさえも、すれ違えもしねえぐらい遠く離れちまってた。
その距離を元に戻してくれたのは お前だ一護」
「っ……」
「だから俺は決めたんだ。お前が進めなくなった時は 俺が背負ってでもすすんでやるってな。
今でも
これから先も お前が死ぬまでずっとだ。
………わかったら二度と俺に残れなんて言うな。
俺も 今のセリフは二度と言わねえからよ」