第347章 6??.王はその刃を振るい 世界を黒く染める
(遅いっ!!)
それを 袖白雪でルキアは受け止める。
臨はそれにそっと笑みを作ると、ルキアを褒めた。
「ぼうっとするのはよくありませんが、躱すのではなく止めれたということは強くなったのですね ルキア」
愚鈍な刃が 今度はルキアの脇腹を目掛けてふられる。
それにルキアは一歩下がると、袖白雪を構えた。
(なんだ……この卍解は………ただ大きいだけで振り回すことしかできな……)
「行きますよ!!!!」
臨の声に ルキアの背がぞわりと粟立つ。
それに止めようとしていた剣をひき かなり大きく躱すと、彼女はルキアをまっすぐと見て告げた。
「いいことを教えてあげましょう。先程、恋次くんは葬神天滅を卍解を奪う斬魄刀といいましたが、それは誤認識です」
大剣が 構えられる。
「いや、誤認識とは言い難い。たしかに葬神天滅で相手の卍解を奪うことは可能ですが、それじゃあ足りない。
葬神天滅の本当の能力はーーー
全ての霊子 物質 魂魄を書き換える能力………
概念そのものを斬る 能力です」
その言葉に ルキアが大きく目を見開く。
「言ってもわからないでしょう?だから、身をもって感じてください。
貴女の斬魄刀が死するその瞬間を」