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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第347章 6??.王はその刃を振るい 世界を黒く染める













ルキアの目の前に現れたその美しい彼女に 視線がとられる。
「………恋次、すまない。先に兄様達の所へと戻ってくれないか」
「はあ!?ルキア、お前何言ってんだよ!!」
恋次の怒号が飛ぶ。
しかし、静かにその人物を見据えるその濃紺の瞳に、恋次はゆっくりと声をかけた。
「………いけんのか?」
「わからぬ。しかし、姉の失態は妹が拭うべきであろう?」
ルキアが斬魄刀を抜く。
それに臨も斬魄刀を抜くと レイピアの様に構えた。
「………わかった。ただ忘れんなよ、臨さんの前で絶対に卍解を使うな」
「ああ、京楽隊長……いや、総隊長から聞いている。卍解を奪う斬魄刀 葬神天滅」
その目が細められる。
すると 恋次はそれに視線をそらし、臨に背を向けた。
「……いいんですよ、二人でかかってきても」
しかし、恋次はひらひらと手を振ると 答えた。
「ルキアなら、心配ねえよ。
アンタの育てた妹なんだ とっくにアンタより強えよ」
「!、そうですか。私よりも強く……」
その言葉に 臨の口元に弧が描かれる。
「姉さん、貴方は私の憧れでした。それは今も変わりませぬ。
だから………その目を覚まさせてあげましょう!」

氷の刃が 世界を冷たくする。

「…………ああ、ルキア。遂にキミは袖白雪の本当の能力を手に入れたのですね」
臨の斬魄刀が影へと変わり その影が刃の形を作る。










「ならば、私もそれに応えなくてはいけませんね。


卍解


葬神天滅 羅曉皇骸雅劉宴」















静かな黒い霊圧が密集され 斬魄刀が瑠璃に輝く黒い大剣へと変わる。
尸魂界一美しいと呼ばれる斬魄刀とはまた違った美しさを持つ その刃。
袖白雪を儚き美しさと言うのであれば、きっとその刃は力強き美しさであろう。
一護の斬月よりも巨大な刃に ルキアは一瞬視線をとられると、その巨大な刃が眼前へと迫った。
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