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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第340章 622.THE AGONY


「言ったろう、君に使う事を許された鍵は三本。口 左目 足首。それ以外の封印を解くことは許されていない」
「やれやれ、座ったままでこいつらを始末しろと?」
「君にそれができないとは思えないね」
「買い被りだな。今の私にそんな力は無い」
「力の有る無しの話じゃないよ」
藍染の目が細められる。
「君が座ったままむざむざと この目玉の化物共に自分の体を齧られるのをーーー黙って見ているとは思えないって話さ」
上空から 黒が降る。
「!!あんなに大量にーー……!」
その直後 藍染の周囲に落ちて来たそれらは虚しくも霧散した。
「………全く、やりにくい男だ」
「逃げろ!研究室へ退がれ!!」
京楽が 即座に撤退命令を出す。
それに藍染は間髪を入れずに口を開くと その破道を口にした。
「ーー破道の九十

黒棺」

藍染ごと 黒棺が周囲を包む。
それに白哉は京楽に声をかけると 眉間に皺を寄せた。
「ーーわかっているのか京楽。藍染を解き放った兄の行いは 我々への侮辱だ」
「………わかってるさ。
あとで幾らでもブン殴ってくれ。
瀞霊廷を護れたらさ」

黒棺が 砕け散る。

瓦礫さえも無くなったその空間に 浦原は冷や汗を垂らした。
「詠唱破棄の黒棺でこの威力………黒崎サンと戦った時より力が増しているかも知れません………」
その言葉に 恋次が藍染に悪態を吐く。
「……やれやれ、私の黒棺の直撃を受けても壊れないとは。無間の磔架と同じ作り方をされているだけの事はある。大した椅子だ」
「野郎……そのためにわざと自分ごと……!」
砕蜂が卍解を構える。
「喋ってる暇は無い!あの目玉の化物が消えた今のうちに 天蓋を破壊するぞ!」
「必要ない」
「!?」
「黒棺の重力で天蓋に亀裂を入れた。あれほど高密度の霊子体だ。
あとは私の霊圧で 衝撃を与えてやれば自壊する」
直後 周囲の霊圧が跳ね上がる。
それと同時に 形成されかけていた門が飛散し ルキアは叫んだ。
「やめろ藍染!!門がーーー」
「門だと?それも必要ない。霊王宮の障壁には孔があいているのだろう。
霊王宮に用があるのなら、私が撃ち落としてやろう」
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