第337章 619.THE BETRAYER
「……………………石田ーーーー………!」
同時に 霊王へと張られていた結界に 臨が刀を入れる。
それに夜一は気がつくものの、それは巨大な爆発音をたて 粉々に砕け散った。
「くそッ……!」
「臨!てめえ……何の真似……」
ユーハバッハが即座に霊王の前へと移動する。
その直後 彼の背に球のようなものが当てられ、それが弾けた。
「食ろうたな 一の玉を受けた体は、二の玉で微塵に溶けて失せる!」
構えられる玉。
しかし ユーハバッハはソレの名を呼ぶと 突如現れたソレは夜一の腕に何かを伸ばした。
「何……」
音を立てて 彼女の腕がへし曲げられる。
それにユーハバッハは手をかざし 彼女を遠くへと吹き飛ばすと、織姫はそれを追った。
一護が ユーハバッハに斬魄刀を振り上げる。
その直後 刀へと衝撃が走り 彼は信じられないものを見るかのように彼へと視線をむけた。
「よくやった 雨竜」
ユーハバッハの手で 霊王の右腕が引き剥がされる。
再び 世界が揺れ始める。
「何の真似だって訊いてんだよ……石田!!!!」