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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第321章 605.DON't CALL MY NAME







「久しいのう 芭蕉臨!」
その言葉に 臨が頭を下げる。
「ご無沙汰しておりました」
「何 わしとおんしの仲じゃ!そんな畏まらなくても良い!」
臨のその目は 剣呑に細められている。
それに一兵衛はそうかと大きく笑うと 再び口を開いた。
「おんしを出した時に会ったのが最後じゃから……三百……いや、もっと前か?ともかくお前は変わらんなあ!」
すると 一兵衛はユーハバッハと臨の前に大きな筆で線を描いた。
「そいじゃあ こっから!」
二人に背を向け 少し離れたところに再び線を引く。
「ここまで!の間に
ユーハバッハ おんしを倒す!」
そしてその顔に笑みを浮かべると ユーハバッハは口を開いた。
「……少し長いな。
その三歩手前で お前は死ぬぞ。
兵主部一兵衛」
一兵衛が 封を描く。
「………じゃから…軽々しく名を呼ぶなと言うのに」
次の瞬間 巨大な張り手がユーハバッハを吹き飛ばした。
「ぐ……う………ッ………」
「千里通天掌。突いたものを千里の先まで問答無用で吹き飛ばす」
吹き飛ぶユーハバッハに一兵衛はついていく。
それにユーハバッハは声を出そうとした。
「ーーーー!?」
しかし出ないそれに 一兵衛は笑う。
「ほ〜れ、じゃから言うたろう?

喉が潰れても 知らんぞと」

再び平手がユーハバッハに迫る。
「あと千里戻って 反省してこい」
そしてユーハバッハを突くと その勢いは増して彼を遠くへ飛ばした。
ユーハバッハは即座に 自身の首に指をたてる。
そして霊圧を込めると 口を開いた。
「私は私に 声を与える!!!」
その背後に 巨大な弓が現れる。
「大聖弓!!!」
それに引かれた矢は ユーハバッハを貫くと 先ほどの進行方向とは逆の方にユーハバッハを飛ばした。
元の場所へと 強制的に引き戻される。
それに一兵衛は呆れると その背にかけた筆に触れた。
「……自らの体に矢を射って力尽くで戻ってくるとは……恐ろしい奴じゃなあ……………
やれやれ 仕方がないのう」
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