第318章 601.VERGE ON VERMILLON
リジェは王悦を睨みつける。
「……今 何をした?」
「何も」
王悦は答える。
「こうやって構えたとこに、キミの百発百中パーフェクトな弾丸が見事に命中して 真っ二ツになっただけSa」
再度 リジェが弾を3発打つ。
留まることなく斬れる弾に リジェは弾をリロードしようと構えを解いた瞬間 その銃身は斬れた。
「何」
リジェの肩から 血が吹き出る。
ペルニダはそれに行動を起こそうとすると その前にその額があるであろうその場所に 斬魄刀が突き刺さった。
王悦が飛び込み それを抜く。
吹き出る血液
振り向きざまに近くにいたナックルヴァールにふると その男は大きく後ろに飛んだ。
「!上手いNe。ボクの斬速に合わせて 斬られていないのをバレないように後ろに跳んだ。こいつの斬れ味を見抜いてなけりゃ できない事Sa」
「……バレてんじゃねーか」
そのまま王悦は ナックルヴァールの顔の皮を一枚剥がした。
「ーーこの鞘伏は 失敗作Sa。斬れ味が良すぎて 刃がなめらかすぎて 幾ら斬っても刃毀れしない 血の一滴も刃につかない。これじゃ研屋が食いっぱぐれるってNe。
そして何より こいつを収める鞘が創れない。これじゃ刀として成立しないってんで 瀞霊廷に回せなかった代物Sa。
霊王宮にツッ込んで来てくれて良かったぜェ、お陰でコイツの出番ができた。
感謝してるYo Y・H」
その直後 王悦の視界が揺れた。
「………まだだなァ……」
ナックルヴァールが呟く。
「まだこの位じゃア……致命的じゃアねえぜッ…….」
「…………どうなってRu………!?」
「俺が陛下に拾われたのは…ただひたすらに死ななかったからさ……みっともねえ能力だろ……?大嫌いさ。
この能力のことを考えると……
いつだって俺は 致命的な気分になるんだ」