第22章 22.6/17 op.6
一護の身体が地面へと崩れ落ちる
『短慮 短慮よ……一時の感情で仲間を払い、一時の感情で敵の懐に飛び込む。おまえはこうしてわしに弄ばれ、一太刀のキズもわしに与えることなく死んでゆくのだ』
「ふ………ざけんな!!!」
一護の刀が一閃される。
それを虚は避けると、にやりと笑った。
「倒すんだよ!!腕が千切れようが足が飛ぼうが……俺はテメェを絶対に」
『だからおまえは死ぬと言うのだ……おまえは若い、若いが故にたやすく怒り、怒るが故に心乱す。そして、心乱すがゆえに刃は鈍る………』
ぐちゃりと握られた疑似餌。それをぐちゃぐちゃと弄ぶと、そこには一護のよく知った顔が現れた。
『終わりだ小僧!おまえはわしと戦うにはあまりに若すぎた!!』
「っ……お、ふくろ…………!」