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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第307章 544.Walking With Watchers









裸の身体に 布団だけがかけられたその闇の中 何故か手首の傷だけが見える。
(……)
臨はそれを額に当てると 酷く愛しそうに そして憎悪したようにその顔を歪めた。








部屋の扉を開けると ハッシュヴァルト は自室の奥にいる人物に気付き声をかけた。
「ーー起きていたのか」
「お帰りなさいませ ハッシュヴァルト 様」
「今日はもう遅い 休んでいいぞ」
しかし その人物は言葉を続ける。
「伺いました。本日の陛下のお言葉……差し出がましい事を申し上げる様ですが、私は陛下に進言すべきかと存じます」
「不服か」
「ハッシュヴァルト様はそうではないのですか?」
「……理解できないか。これは 陛下の御意志だ。
ああいう形で後継を指名すれば 騎士団内に不要な軋轢を生む。それがお解りにならない陛下ではない。
だとすれば答えは一つ。これは陛下が 意図して作られた軋轢なのだ。
軋轢は互いに監視の目を向けさせ それ以上にその目の全ては 芭蕉臨よりも石田雨竜に向けられる。
奴が何者であろうと どんな力を持っていようと どんな考えを持っていようと、これで一切の身動きは取れなくなった。
あの者は最早 陛下の御為にその身を捧げるより他に 道は無くなったのだ。
あの者が陛下の御深慮に たとえ気付いていようとも」
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