第307章 544.Walking With Watchers
「はいっ!」
男性騎士が返事をする。
「わ……私ですか!?」
「そ あんた」
黒髪の少女はそういうと 直ぐに背を向け 大声で告げた。
「タマってるから部屋に来て 今すぐ!」
「こっ……光栄であります!!」
「かっぱあああ〜〜〜〜」
男が 縦に裂ける。
美少女 バンビエッタ・バスターバインは それに溜息を吐くと 乱れた衣服を正した。
直後その部屋に入ってきた四人に罵られる。
「あーあーあーもーー!またこんなに汚してーー!!」
「………アンタたちだって汚すじゃない」
「お菓子の食べこぼしと血しぶきは別だろうが、クソビッチが」
「せめて外でやればいいんじゃないかと思うの……」
「ソトとかナカとか言ってない!ムカつく事があると イケメン選んで殺すクセをどうにかしろって言ってんじゃんか!」
「キャンディちゃん部下のコつまむの好きだもんねーーッ」
その言葉に キャンディはキレた。
「はァ!?アタシそんなの言ったコトないしー!
ジジあんたケンカ売ってんの!?」
直後 鈍い音が室内に響く。
「……ちょっと静かにしてくれる?あたし今悩み事あるんだから」
バンビはそう告げると ゆっくりと立ち上がった。
「……何よ?悩みって」
「決まってんでしょ 見えざる帝国の未来について よ」