第299章 512.THE STAND ABLAZE
「…………ルキアと………恋次は…生きていたか………?」
「ーーーーあァ 大丈夫だ。生きてる」
「……………そうか……良かった」
雨が 血を溶かし地面へ落とす。
「……私は もう長くは保たぬ
護廷十三隊隊長として
瀞霊廷を踏み躙る
卑劣の輩を倒す事もできず
多くの隊士達を死に至らしめ
その部下や家族達を悲しませ
挙句
無様に敗北し死する事を
心より恥じる。
引きかえ 兄は人間だ
本来ならこの戦いに巻き込まれる事はおろか
ここに居る事すら 無かった筈の者だ
その兄に 最後に頼み事をする私の
悍ましき無様を許してくれーー……
頼む
尸魂界を護ってくれ
黒崎一護」