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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第298章 511.立ちて死すべし








臨の姿が 人のものへと戻る。
「死神共の長とは言え死する様は哀れなものだな。
山本重國」
「……………」
臨はそれを一瞥すると そっとユーハバッハの側に寄った。
「行くぞ ハッシュヴァルト、臨」
ユーハバッハの後へと続こうとする臨のマントの裾が グンとひかれる。
彼女はそれに視線を落とすと その手に目を細めた。
「ーーーー………」
しかし ハッシュヴァルトと呼ばれた男が 即座にその手を斬り捨てる。
「死しても縋るか 下らぬ」
ユーハバッハが元柳斎の頭を踏み付ける。
「山本重國 半端者よ。私が何故 5人の特記戦力から貴様を外したか知る由も無かろう。
貴様何故 左腕を治さなかった。
あの人間の女に命じれば 治す事は出来た筈だ。
何故それをしなかった。
解っている 貴様は人間を利用したくなかったのだ。
知っているぞ 貴様は藍染との戦いの最中も 人間である黒崎一護を巻き込む事を案じていた。
そして今も 尸魂界だけでなく 現世までもその背に負って私の前に立ち、そして敗れた。
貴様は弱くなった 山本重國。
かつての貴様は違った。
貴様が創設した当初の護廷十三隊は護廷とは名ばかりの 殺伐とした殺し屋の集団だった。
だがそれ故に 恐るべき集団だった。
それを束ねる山本重國 貴様は正に剣の鬼。
敵を討つに利するものは全て利用し 人はもとより部下の命にすら灰ほどの重みも感じぬ男だった」
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