第296章 509.天地灰尽
ユーハバッハの絶叫が響く。
「どうやらお主にも 人の心が残っておったか」
「知った風な口を利くな!!言った筈だ!!!こんなものでこの私を止められるなどと思うな!!」
尸を蹴り上げ 破壊していく。
「ーー儂にはお主の 涙が見えるぞユーハバッハ。
苦しかろう 部下の亡骸を破壊せねば 儂へと辿り着く事すらできぬとは
憎かろう 死した部下すら戦場へ呼び戻す この儂の悪辣が
じゃが それらは全てお主が殺した死神達の 憎さ苦しさには足りぬと知れ!!!
残火の太刀 東」
元柳斎が斬魄刀を構える
そして振り上げると
熱がその場を支配した。
ユーハバッハの腹部と左腕が 消滅する。
そしてそのまま倒れると 元柳斎は卍解を解いた。
雨が 降りはじめる。
「………ち………力及ばず………申し訳………………ありません………………
ユーハバッハ様」