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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第20章 20.6/17 op.4


ピョロロロロ



けたたましく鳴り響く笛の音
その発信源へと一護はうるせーと怒号を飛ばした。
「そんな吹かんでも聞こえるっつーの!!」
「お、来たか一護。」
そう答える一心に、一護は妹たちがいないことに気がつく。
「遊子と夏梨はまだかよ?」
直後、一心は不機嫌そうに笛を指差した。
「まだだよ!だからこうやってずっと父ちゃんs'グレイト笛を吹き鳴らしてんじゃねえか!お前一人がもどってこんのだったらとっくに吹くのやめて先に帰っとるわい!」
そういうと、再び笛を吹き鳴らす。
「オマエちょっと行ってさがしてこいよ。」
「やだよめんどくせー」
間髪入れずにそう答える一護に摑みかかる一心
「なんて言い草だ!面倒だから行かんだと!?お前は自分の妹たちがかわいくはないのか!?」
「あーうるせーな!どうせその辺でションベンでもしてんだろ!スグ来るって!!」
「よーし!!じゃあ手分けして探しに行こう!」
人の話を聞かない父親に、一護のため息が漏れる。
「お前は向こう!」
ビシッと森の方を指差す一心。
「父さんはここだッブッ」
「行かねえんじゃねえか!!」
一護の踵蹴りが一心の顎に入る。
「オギャああああ!!アゴが……アゴが割れるー!!こ…これで俺もジョン・トラボルタのような男前に!?ら、ラッキー!!!」
どこまでもプラス思考な父親である。そう呆れた目で一護が自身の父親を見てこんな大人にはなりたくねーなと思っていると、突如ざわりと何かを感じ取った。
(こ………この感覚……)
「お?どうしたどうした?探しに行く気になったか?イヤーエライなあさっすが我が息子……ってオイ!」
突然階段を駆け上がる一護。
「何か一言言ってけよ!ホントに探しに行くのか!?なあ!?」
背中がどんどん遠ざかって行くのを見送り、一心は笛をくわえながら何だあいつと呟いた。

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